義妹、といっても年上なのでお姉さんなのだけど、乳がんの手術を受けたのがおととしの夏。
転移しないように全摘した。
その時医者が転移の可能性を伝えたという。
するとその年の暮れにリンパが腫れているのに気付き、セカンドオピニオンを取ったら
全身に転移しており、使えるのがごくわずかな薬だけだったという。
(ここらへんの経緯がどうにも腑に落ちない。今さらだけど)
その後、さらにどんどん転移が進み、暮れには春まで持つかどうかと連絡が入った。
今日は家に帰ってきていると聞いたので会いに行くことにした。
会いに行くと言ったって次に行くときはどのような状況になっているかはわからない。
身体もきついからそうしょっちゅうお邪魔することもできないだろう。
「最後かもしれない」と思うと辛く気が重く、何を話したらいいものかと気持ちは沈んだ。
とにかくお世話になってばかりだったのでお礼は言わなければ…とは思っていたけれど
居間のドアを開けたら痩せ細った義妹。「mintさん。。。」と声を掛けられてあとは抱き合って泣くばかり。
実家を訪ねるたびに仕事の愚痴とか子育てのこととかいろいろなことを話してきた。
実家の柔らかい、でもきちんとした雰囲気は義妹が作ってきたものだ。
フルタイムで仕事をしながら頑張ってきた。
そんな彼女がもうすぐいなくなってしまう。。。
哀しみの波が引いた後は先々の話だ。「子供たちをよろしくね。」
義妹夫婦が真面目に丁寧に育てた子供たちは私自身よりもよっぽどしっかりしている。
長女は東京、長男は地元で大学を卒業後それぞれ仕事を。次女はこの春からカナダに留学。
「今までのYさんの生き方を見てきちんと育ってきてるから大丈夫。
でも、何かの時には相談を受けることができるようにしておく。」
「泣いても笑っても一日は一日。だから笑って過ごすことにしたの。
不安だけど丁寧に過ごしていくからね。」
あぁ~。。。どうぞ彼女にとって安らかな日々になりますように。
祈りながら、私も私自身の毎日をしっかりと生きていく。
明日は新たな週の始まりだ。気を取り直して頑張ろう。