先週の金曜日、比翼鶴酒造さんに酒蔵見学に伺いました。
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板書をされながらおコメの品種、そして苗の植え付けから出荷までご説明いただき、
ひとつひとつすべての工程を工場を見学しながらご案内いただき。
1時に伺っておいとましたのが4時半。(途中、訪問客との雑談も交えましたが)
丁寧に丁寧に専務直々にご案内いただいたことを、果たしてどういう風に文章にしようかなぁと迷うのです。
私の至らない質問に丁寧に説明くださったことひとつひとつ書くべきか。。。。
でも、それは比翼鶴さんのHPをご覧いただければわかること。(もちろん直接お話を伺うのがベストですが)
ここはやっぱり「何が一番印象に残ったか」をまずは僭越ながらぐっとクローズアップしようかと。
酒造りと言ったらやはり「仕込み」のイメージが心に浮かびます。
杜氏さんが樽を覗き込みながら発酵しているお酒をかき混ぜているイメージ。
昔はすべてが杜氏さんの経験と勘に負うところが多かった。
今は機械化が進み、より安定した品質でおいしいお酒を提供できるようになっている。
(それでも麹づくりなど肝心なところは手作業だ。)
専務は仕込が始まると、毎朝2時半にはこちらに出勤、発酵状況をチェックされる。
得たデータからその日に何をすべきかを判断し、社員の方々に指示を。
「酵母がよりおいしいお酒を造ることができるように環境を整えてあげるのです。」
いくら時代が変わって機械である程度制御ができるとしても、
暖かい冬、寒い冬などその年によって環境は全く違う。
まして酵母は生き物。ちょっとした判断の違いが工程に響く。
「去年のデータとの比較から違いを読み取る感性は必要です。
漫然とルーティンワークになってしまったらいけませんね。」
仕込みの時期のこの時間がどれほど神経を使うか想像に難くない。
「仕込みの時期にこの部屋でデータを読み、その日に何をするか決める時間が僕は一番好きですね。」
比翼鶴さんのご先祖は実は柳川藩のお殿様(蒲池家)である。
古くから地元の方々に愛され続けている由緒あるお酒だ。
昔ながらの比翼鶴を知る人たちに昔ながらの味をお届けすることも一つの使命。
その昔ながらの味を毎年違う環境の下で生み出すって実はすごく「創造的」なことなのだろうと
だからこそ「好きな時間」なのだろうと専務の言葉で考えさせられた。
比翼鶴は鎌倉将軍から賜った紋だそうだ。(HPより)
長恨歌にあるように「皆さんの楽しい時間に寄り添うような愛されるお酒でありたい」という願いを込めて
おいしいお酒を造られているのです。
見学については前もってお問い合わせの上で、工場すべてをご案内いただけます。
(ただし、城島酒蔵祭りの際は除く。)
一番多忙な仕込みの際も、キャップなどをかぶる必要がありますがご案内してくださるそうです。
「すべてを知っていただきなさい」という社長の教えにも、長く愛されてきた理由が潜んでいるのでしょう。
利き酒などもさせていただけるそうですよ。
まぬけな私は車で訪問したので今回はあきらめましたが…(次回こそ)
HPはこちらです。
福岡メインの出荷となっていますが、ぜひ皆様の元にもご縁が生まれますように。
今回ご案内いただいた、工場の内部についてはまた改めてアップします。