ご無沙汰してます。
昨日、受験宣言をした通訳案内士の試験を受けてきましたのでその顛末をご報告。
英語は免除なので受験科目は日本史・日本地理・一般常識の3科目。
過去問に目を通した印象は日本史と地理については高校生レベルかなぁと。
まずは参考書を揃えることから。
日本史はセンターレベルでいいかと思い「金谷俊一郎のセンターはこれだけ!日本史B」を。
さらに仏像や建物の写真が出る問題の対策として山川出版社の図録が必須。
問題集は「日本史一問一答」。
まず、「これだけ!」を数回流し読みしたけどなかなか頭に入らない。
だって名前が。。。古代は「~麻呂」ばかり、平安時代は藤原ばかり、そして平氏に源氏。
平氏や源氏なんて名前まで「~盛」とか「~義」、「頼~」とかばっかり。
誰の時に何があったのか、結び付けて覚えることがなかなかできない。
何とか壇ノ浦まで乗り切って、ようやく違う苗字が出てくるかと思えば北条を忘れていた。
名前も「~宗」とか「~時」とか似たようなのばかり。
「もう無理!」
ただでさえゆるい頭の回転が完璧にストップしてしまった。
ここは語呂合わせで覚えるしかない。
・元寇で胸がドキドキ北条時宗
・戦いは今はよしとき(義時)承久の乱(北条義時)
・平時でもときより(ときおり)戦はあるよ宝治合戦(北条時頼)
・おいしいね、ラスクはやっぱり大黒屋(ラクスマン、大黒屋光太夫とともに来日)
以上が筆者の自信作。
切羽詰まれば人間どんなことでもできるんだな。
ダジャレなんて頭のいい人しか思い浮かばないと思ってた。
何とか室町までたどり着いたのは試験2週間前。
そんな短期間で江戸から現代なんて覚えるのは無理。
「まずはお寺と仏像がメインかな。」過去問でも近代史はウエイトが低いのでばっさり切り捨てた。
江戸以降は三大改革、近代は富岡製糸場、戦争はハル=ノート、戦後はドッジライン。
(ハルとドッジを残したのは単に外国人の名前だから。それだけ。まぢで。)
結果、試験で出たのは富岡製糸場の払い下げの件のみ。間違えたけど。
あとはとにかく文化史。これはきっちり近代まで把握しておきました。
続いて地理。
買ったのは小学生向けの「白地図トレーニング帳」
最初に47都道府県の位置あて問題。
正解数は27都府県。なんと私の脳内では20府県が行方不明となっていたのである。
毎週火曜日はほぼ欠かさず空から日本を見ているのに。
しかし、地理は歴史ほど苦労しなかった。画像として覚えると苦痛に感じなかったのだ。
さらに世界遺産やラムサール条約の湿原、国立公園を同じ問題集で把握する。
あと、地図記号。
一般常識は手の付けようがないなぁと過去問を見て思った。
新聞、ニュース番組、クローズアップ現代、カンブリア宮殿などを欠かさず見ていれば解ける、
そんな時世を問う問題ばかりだったのだ。
「日本の今を把握する」という視点では面白い問題だと思う。
しかし、私自身は去年仕事で忙しく、普段に比べると新聞に目を通す時間が圧倒的に少なかった。
諦め半分で一応直前に2回ぐらい参考書「速攻の時事」に目を通す。
こうしてまとめて改めて思ったのは、3科目とも日ごろニュースや雑学番組を見ておく方がいいかもしれない。
過去問は問題の形式を把握するにはいいけれど、内容はその都度違うのであまり役に立たない。
結果:日本史→75~80
地理→70~75
一般常識→50~58
この幅は何かというと、解答速報の模範解答がスクールによって違うからである。
こっちは1点に一喜一憂なんだぞ、オイ!と泣きながら突っ込む。
ボーダーは一応60点。
なんで一応かというと平均点で調整があるらしいとも聞くからだ。
今回は一般知識が何だかなぁなんだけど、48点で合格した時もあるという。
平均点が悪い中で、ある程度の数の合格者を出したかったのだろう。
ただ、今年度は英語試験免除の要件が増え、受験者数が増えている。
60点以上を取った受験生が多く、それなりに合格者数がキープできれば調整は不要となる。
何にしても、この点数が今の自分の実力なんだよな。
勉強をしている人はしっかりと勉強をしているわけで。
2ちゃんねるを見ても一般常識で点が取れなかったと嘆く人が多い中で
しっかり70点を取っている人がいるんだもの。
でも、自分なりにはベストを尽くしたので悔いはない。
家事と仕事の合間に何とか時間を作って勉強をしてきたのだ。
そのがむしゃらさをつかんだこと自体が次につながる勢いになる。
一般常識で落としたとしても、あきらめずに合格するまで受験するのみ。
1次試験の合格発表は11月。その時にはまた報告しますね。