4月から数ヶ月、元気計画が開催をする講座の企画を担当していた。
なぜ過去形かというと24年度の会計の残務処理がまだ続いていることや
今後は前回のような支払い遅延のエラーが許されない状況であるため
会計業務に専念することになり、今は担当から降りているからだ。
企画の一つに夜明茶屋の金子社長の講座があった。
金子社長には「起業を志す人たち」を対象とした講座を担当していただくことになっていた。
最初は元気計画の研究会に参加してくださっていた事業者のお一人だったのだけど
その歯切れよくわかりやすい語り口ときさくなお人柄から何度も私たちの講座で講師役を務めてくださっている。
講座講師を依頼して数日後に金子社長からお電話があった。
「mintさん、講座でどんなことを話したらいいと思う?」
突然こう聞かれてあたふたした私。いつも堂に入った講座講師ぶり、今さら私になんで聞くんだろう。
緊張のあまり脇の下に冷たい汗が流れるのがわかる。
「そうですね。。。起業をしたい方向けの講座なんですよね。」
「mintさんが起業したいと思ったら僕からどんな話を聞きたい?」
「えっと。。。お金のことでしょうか。あと心構えとか。。。勇気がいると思うんですよね」
失業中、企業のことが全く頭に浮かばなかったわけではない。ただ私にとっては現実的ではなかった。
でも、もし現実に起業したいと思ったら金子社長からどんな話を聞きたいだろう。
そう考えながら妙に上ずった声で社長とやり取りをしながら思いを伝えたけれど
電話を切ってから「あんな内容でよかったのだろうか」と自分の考えの浅さに落ち込んだ。
翌朝、職場に着くと一枚のファックスが届いていた。
前日の私の至らない言葉を箇条書きにして講座の企画書として送ってくださっていたのだ。
私の伝えたことをすべて拾い、足りない部分を補ってくださっていた。
その心遣いにじんわりと心が温かくなった。
20日は講座の初日だった。家庭の用事で一度抜けなければならなかったけれど講座を拝聴した。
「パワーポイントで資料も作ってくださったんですね。すごいなぁ。。。」
「この方がわかりやすかろうもん。」
後半しか聞くことができなかったが内容は「何を捨てて何を残したか。」とか
「誰と勝負しても勝てるものを一つ持つ。」「軌道に乗った時、周囲の嫉妬をどうかわすか。」など
起業を経験しないと語れない内容。
今回の講座の受講者には現在稼働している研究会参加者も含まれている。
「元気計画でこのパッケージを考えたんだよね。
ケースはみんな同じのにして商品別にシールを張るようにした。
商品ごとにシールを張り替えればいいだけだからコストもかからなかったんだよね。」
「様々な商品を取り扱うんだけどブランドイメージを統一させることの大切さを元気計画から学んだよ。」
社長自身がどのように研究会を通してデザインと取り組まれたかをお話ししてくださった。
聞く人の立場に立って考えられた講座の内容に受講生の方々はノートを取りながら耳を傾ける。
実体験に基づく話に受講生の方々の気持ちも重なるのか質疑応答も活発だ。
起業をしてもしなくても、金子社長の普遍性を持つ前向きな言葉をメモさせていただいた。
☆自分が成功し、周りが喜んでいるイメージをいつも心に抱いていること。
☆最後は勇気と根性。
自分が成功するイメージが大切というのはよく聞くけれど
「周りが喜んでいるイメージ」を持つことも大切なんだな。。。
起業するってやっぱり様々な困難が待っているんだろうな。
最初の志を見失わないためにも勇気と根性が大切なんだろうな。。。。
次回は元気計画を卒業し、「うなぎの寝床」というショップを立ち上げた春口さんをゲストに
実際の現場での苦労と喜びをお話ししていただく。楽しみだ。
6月29日には九州朝日放送「石ちゃんのとびっきりまいう~旅」が放映される。
石塚英彦さんが先日取材にいらしたそうだ。16時放送。みなさんそちらもご覧になってくださいね。