『風立ちぬ』を見に行った。
ひたむきに夢を追い続け、その夢に大きく裏切られることになっても
ひたむきに夢を追い続け、その夢に大きく裏切られることになっても
(主人公はゼロ戦の設計者。飛行機の設計士としての夢を叶えた結果、
優れた兵器として多数の人を殺してしまった)
「生きる」ことそのものが大切なのだ。淡々とした日々の営みこそ、美しい叙事詩。
日本の風景や風俗などの描写が美しく、
「生きる」ことそのものが大切なのだ。淡々とした日々の営みこそ、美しい叙事詩。
日本の風景や風俗などの描写が美しく、
古さの中に今も伝わる「日本人らしさ」を見出すことができるような思いだった。
オットは「しょせんアニメ」と言っていたが、私はアニメだからこそ過剰にならずに、
オットは「しょせんアニメ」と言っていたが、私はアニメだからこそ過剰にならずに、
メッセージがシンプルに伝わったと思う。
ただ、今までのジブリ作品と違って大きなドラマはないので見る人を選ぶかもしれない。
とfacebookでアップした。
あまり長い文章はFBには合わないのでこちらで追記。
この作品を見に行ったきっかけは、なぜ今ゼロ戦の設計者なのか。
そしてファンタジーを撮り続けたジブリがなぜリアルな人間の生活を今描くのか。
その2点が疑問だったからだ。
やっぱり「生きて」のメッセージに尽きる。
大震災の後、親戚や知り合いをなくした人の中には
「自分が生きていていいのか」という気持ちが心から離れない人はたくさんいるだろう。
そして原発こそ国の発展につながるとプライドと気概を持って開発にあたってきた人たちは
今までの人生に疑問を持つこともあるだろう。
希望も、愛情も、夢も自分たちが想像できない大きな力で断ち切られ、ずたずたにされてしまうことがある。
それでも、たとえ次の夢が見えなくても「生きる」こと、歩みをとどめないことに意義があるのだと。
今だからこそ、この映画は必要なのかもしれないと思った。
なお、モデルとなった堀越二郎さんは飛行機の夢を追い続け、戦後YS-11の設計に取り組んでいる。
(映画パンフレット年表およびウィキペディアより)