いつもは新聞や雑誌の映画評で見たい映画を決める。
今回ボリウッド映画を見たいと思ったのはたまたま見つけたYoutubeの動画。
向こうの踊りって素晴らしい。
私の心に浮かぶインド舞踊って胸の前で両手を合わせて首を左右に動かす感じ。(どんだけ古いんだ)
それがですね、EX●●Eなんて遠く及ばないクオリティのダンス。
↓インドのトップスター、シャー・ルク・カーンの動画を見てみてね。
基礎がしっかりしたメリハリの効いた踊りが群舞でより華やかに。男優・女優とも表情が豊かで美しい。。。
「これは見に行くぞ~ボリウッド~!」
そしたらタイミングよくこちらのKBCシネマで映画評に取り上げられていた2本の映画が続けて上映。
見に行きましたよ、「きっと、うまくいく」と「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」
「きっと、うまくいく」はオープニングの風景からして「きっと、いい映画」と思わせるものが。
あらすじ:行方不明だったランチョー(アーミル・カーン)が街に戻ってくると聞き、ファルハーン(マドハヴァン)とラージュー(シャルマン・ジョシ)は母校に向かう。10年前、三人は名門大学の学生だった。真っすぐなランチョーは異議があれば学長にすら物申し、好きなことに打ち込んでいた。しかし、ランチョーと学長の娘・ピア(カリーナー・カプール)が接近したことから、3人は卒業目前で退学を言い渡されてしまう。(yahoo映画)
私はこれを見て、インドはまだまだ貧しい国なんだなぁと思った。
貧しいからこそ、子供は親の期待を一身に背負うことになる。
いい大学を出ていい会社に就職すること、そして子供の稼ぎによって
自分たちも貧しい生活から抜け出すことを期待する親に対して
自分の夢を通すこと、自分自身を信じきることの大切さを主人公のランチョーが仲間二人に教える。
もちろん、国や文化を超えて共感することが多いからこそ日本でもロングランとなっているのだろうけれど
学生の自殺問題も扱われているところを見ると、実はインドはまだまだ厳しい家父長制度が生きていて
そこから抜け出してリスクの大きい自分の夢を叶えることはすごく難しいのかもしれない。
「All is well」(きっと、うまくいく)という言葉は夢を叶えるために勇気を与えてくれる言葉だ。
私たち以上にインドの人たちはこの言葉を心により深く刻んでそれぞれの一歩を踏み出そうと思っただろう。
いい映画だった。これはDVDを買う。
「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」はボリウッド・ミュージカルを期待して。
1970年代のボンベイ(現ムンバイ)で、端役の青年オーム(シャー・ルク・カーン)はスター女優のシャンティ(ディーピカー・パードゥコーン)に思いを寄せる。実は、極秘で結婚していた彼女はお腹に子どもまで宿していたが、プロデューサーの夫に疎外されていた。ある日、シャンティがいる場所のセットで火災が発生。オームはシャンティを助けようとして炎の中に飛び込んでいくが……。(yahoo映画)
実らなかった悲恋の復讐を時空を超えて(つまり輪廻ね)果たすお話。
シャー・ルク・カーンの踊り、かっこいい。ディーピカー・パードゥコーンの気品のある愛らしさよ。
もうこれは純粋にエンターティメントとして楽しんだ。
↓インドスター大集結のワンシーン。このサウンドは結構クセになる。
CGでびしっと固めた映画もいいけれど、できる範囲の表現で楽しませてくれるのもいい。
それにしても「きっと、・・・」は2009年制作、「オーム・・・」は2007年制作と日本公開まで時間がかかり過ぎ!
いち早くボリウッド映画を見たいからヒンディー語でも勉強しようかなっ!って思っちゃったりする・・・だけね。