オットと川沿いの遊歩道を歩いていると先を歩いていたご夫婦が何やら草を摘んでいた。
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「何を摘んでいらっしゃるんですか?」
「クレソンです。水栽培にしようと思って。」
私もクレソンが大好きなんだけど、売っているお店も少ないし期間も短い。
じゃぁ私たちも摘んでいこうと手ごろな大きさのクレソンを探す。
じとじとしたところが好きらしく、ナメクジがついていたら嫌なのでオットに引っこ抜かせる。
ナメクジの卵とかついていたら嫌なので根っこをオットによく洗わせる。
ちょうど持っていたビニール袋に入れれば根っこが干からびることもない。
家に帰って植木鉢に植えこめば気分も上々。
部屋に入ろうと立ち上がる時に目に入ったのがカニ。
「カニ~?」
あれほどじゃぶじゃぶよく洗ったのに根っこにしがみついていたらしい。
元いた川までは遠く、さすがにこの時間からはもどれない。
なので、車で20分ほどのところにある小川まで持って行ってそこにも生えていたクレソンの根元に放してあげた。
水をやりながら一週間、「そろそろ新芽ぐらいは食べれるかも」と思ってクレソンの傍にしゃがみ込むと
新芽の柔らかい部分がすでにない。
よくよく見ると小指の先ほどの青虫。
「先に食べられたか。」
ま、こんなこともあるかと思い、青虫はマンションの植え込みに逃がす。
次の週は雨が多く、まったく水遣りの必要がなかった。
「そろそろ」と思い、部屋からクレソンに目をやると葉っぱが全てなくなっている。
また青虫かと思ってベランダに出ると今度は2cmくらいの黒いイモムシが7匹。
ネットで調べるとどうやら刺さない蜂の子供らしい。
それにしてもベランダには他にゼラニウムもあるのでこのままにしておくわけにもいかず。
かといってこんなにたくさんマンションの植え込みに離すわけにもいかないのだ。
なぜなら管理人さんがみんなで食べれるように丹精込めて育てた紫蘇の葉が青々と茂り始めたばかり。
こんなに放したら結構な勢いで食べられてしまうだろう。
その日は山方面にオットとランチに出かける予定だったので
7匹を箸でつまんでビニール袋に入れて、行く途中にある貯水池の周りの草むらに逃がした。
帰ってから「クレソン、どうする?」とオットが聞く。
「あきらめる。」といって茎だけになったクレソンは捨てた。
野にあるものは野に置くべきなのだと悟ったクレソンdaysでした。