ひょんなことから急に京都に遊びに行くことに。
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京都ほど、いい意味でどこに行こうか迷う場所はない。
一生見尽くせたとは言えないだろうくらいにそれぞれに魅力的なお寺や神社はたくさんあるし、
これまた好きな場所は何回訪れても、季節それぞれにまた魅力があって飽きることがない。
今回は、高校の修学旅行で訪れた嵯峨野方面に行くことに決めた。
班行動のリーダーが「京都好きの伯父がルートを決めてくれた」というだけあって
今思えば高校生が嵯峨野なんて結構しぶいような。
京都駅から山陰本線に乗って「嵯峨嵐山駅」に。
車窓から街並みを見ていると、京都の町屋作りって本当に不思議に思える。
まさにうなぎの寝床のように縦に長い造りの家がびっしりと隙間なく、数件ずつ連なっている。
隣にあんなにくっつけなくてもいいだろうになんて思うけど、地元の人にとってはそれが普通なのよね。
嵯峨嵐山駅に到着。ガイドブックの地図を手に、駅を出る。
多くの人は天龍寺方向に行くのか、私の進む道、嵯峨野方面にはほとんど観光客らしき人はいない。
土地勘のない場所を方向音痴が歩くなんて心細いんだけど、ガイドブックの地図には目印になるお店が
かなり細かく載っているのが心強い。
「グーグル先生に聞けば?」と人は思うかもしれないけれど、
今自分がどこにいるか、広範囲に見たいときはやはり地図がいいんじゃないかなぁというのが
一人歩き好きな私の持論です。
歩道橋なんて久しぶりに渡ったりして。よく晴れて気持ちいい。
嵯峨野方面に向かう道は、家々が並ぶ住宅地。
今風ながらも和の雰囲気を大切にした『いい』家が多く、中には「○○庵」なんて名前がついていたり。
(決まってセ○ムされてます。)
これは新参者は住めない。新参者はいつまでたっても新参者な。
本当にこの道でいいのかなと思いつつ、観光客らしき人々とすれ違う。
ポイントごとに道標も立っているので迷うことなく最初に着いたのが落柿舎。
手前の鳥居は嵯峨天皇皇女有智子内親王のお墓です。
右側少し見える茅葺屋根が落柿舎。
赤く見えるのは人力車。結構な坂道、若者が軽々と曳いていました。(それもイケメンが多くて。。。)
落柿舎は俳人の向井去来が営んでいた庵。
HPはこちら。
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落柿舎というだけあって、大きな柿の木が。
たくさんのメジロがチチチチと鳴きながら柿を食べに来ていました。
居室は風雅。でも寒そう。。。
趣きのある庭。雪が残っていました。
猪嚇し。カーンと乾いた音が庭中に鳴り響いていました。
庭にはたくさんの句碑がありました。
時間も限られていたので、ひとつひとつ見ることはできなかったのですが
庭や庵そのものが、簡素だからこそ、ある種の「豊かさ」を伝えていたような気がします。
モノじゃなく、思いや感性をはぐくむゆとりという意味での豊かさかなぁ。
のんびり一人歩きは続きます。