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Channel: しゃーわせダイアリ
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心に沁みる忠告

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今さら言うまでもなく、50代の私。

こちら(福岡)では私の世代でフルタイムで働く女性は、なかなか少なく、
どこの職場に行っても、誰よりも年上。下手したら直属の上司よりも年上。

いわゆる「お局」(ちょっと死語ですが)にはなりたくない私。
年上でも怖がられず(!)話しかけられやすい女性ってどんな女性なんだろうと、悩んでいた。

今の職場でも「まぁ若い人から見たらおばちゃんだし、お笑い系でさばさばしてればいいかぁ」と思って、「前の職場ではサザエさんと呼ばれてましたぁ」なんて自己紹介して、
まぁ自虐系というか、あきらめというか。

でもそれって実は形を変えた年齢に対するコンプレックスなのよね。

去年の4月、数人の異動、そしてとても優秀な中堅どころの研究員さんが一人、
同様の研究施設(ただし世界最大級の規模)に移るのに伴い、歓送迎会が開かれた。
前の年の11月に入ったばかり、自分の部署以外の人とはほとんど親しく話したこともないのもあって、
たまたま隣に座っていた人が別の席に挨拶に行ってしまうと、ぽつねんと一人お酒を飲むことに。

気が付くと、転職(というのでしょうか)する研究員さんが、
私のお向かいの席からさらに一つ空けたところに座って、
こっちを向いて話しかけているような、いないような。

「あのね、男はどこか女性に対して、どうしてもミステリアスな部分を求めるんだよね。
だから自分から「オバサン」とか「お笑い」なんて言っちゃったらダメなんだよ。誰も話しかけてこないよ。」

それだけ言って、席を離れてしまった。
彼とは仕事の上でもほとんど話したことがないのもあって、私は意味がよくわからないまま、
その夜はお開きとなった。

次の日、同僚の若い子にいきさつを話すと、
「それは、自分で自分を貶めたらダメだよって忠告してくれたんですよ~。
○○さん、やさしい!そんな忠告をしてもらってmintさんがうらやましい!」

確かに研究員さんってなんだか男っぽい人が多いし、
学生時代も女性が少ない環境だったことを思えば、女性にはより女性らしさを求めるのかなぁ。。。

それ以来、自分の中の女性らしさを大切にするよう努力をしているわけです。

人間って年齢じゃなく、その人がどんな魅力を発しているのかを見ているんだよ、
だから自虐するなとさりげなく教えてくれた研究員さんに、今でも心から感謝をしています。

今日は52歳の誕生日。
今年一年で、私はどんな魅力を身につけることができるでしょうか。楽しみです。

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