ちょっと連続投稿なんぞしてみるのである。
今の仕事がとても忙しくて、家族との時間を大切にするためにも「ブログはしない」と心に固く決めていた。
そういう気持ちでいるとブログに何を書いていいか全く考えなくなっちゃう。
実は家の日記もしばらくは仕事の反省、勉強の進捗ばかり書くことが続いちゃって
読み返してみても全く面白くない。
視点が仕事と勉強しか行ってないなんてまさに「No play makes Jack a dull boy」。
よく遊びよく学べがポリシーの私の生き方に反するわけで。
(忙しくても遊ぶのは遊んでました。アップする時間を取らなかっただけ。)
遊びに目が行くように訓練を兼ねてアップをするのである。
夜寝る前は必ず本を読むようにしている。
以前はスマホのチェックだった。寝る前はあまりよくないと聞くけれど、それでも眠れるときは眠れるし、
眠れない時は眠くなるまでスマホでニュースをチェックしていた。
しかし、ある日目覚めると睡眠時間は十分とっていたのに目が充血していて(どんだけ見てたんだ)
どうも美容と健康によろしくないことが身を持って証明されたのでベッドでスマホはきっぱりやめた。
その時点でスマホを見すぎている自分に嫌気を指していたのもある。
余談
ただ、目覚まし代わりにスマホを使うと枕もとで電源を入れておく必要がある。
電源が入っていたら絶対に見てしまうくらいに私の心は弱い。
なので、目覚まし時計を買った。スマホの電源は夜の9時にはオフにした。
するとなんてフリーダム。
それまでちょくちょくFBを見たり、ニュース(主に2ちゃんねる)を見たりしていた時間が
真っ白な自由時間となって私の手元に戻ってきたのである。
寝る前の本選びは結構大切だ。
生臭いミステリーは目がさえて眠れなくなってしまうし、悲しい話を読んで眠りにつくと悲しい思いで目覚めそう。
長編はどこで切り上げるかが難しくなるし。というわけで、枕もとには短編集を置いておくことが多い。
私が好きなのは吉田修一の「空の冒険」
これはもともとANAの機内誌で連載されていたもの。
スケッチ風でどこにでもいる人、どこにでもある情景を切り取ったものだ。
だから逆に感情移入しやすくて、ラストもほんのり心が温まる感じがよろし。
もっとももともとは機内で読むためのものだから悲しい終わりはないよね。
次は田辺聖子。
正直ピークは過ぎた作家かも。ただ、今、彼女の小説が再版されていて、解説者も若い女性作家で。
彼女の小説を読むと気の合う友人のおしゃべりを心地よいトーンで聞いているような気持ちになる。
大阪弁が心に気持ち良く響くせいかも。
素直な気持ち、素直になれない気持ち。
どうしてこの人は私の気持ちがこんなにわかるんだろうと思うくらいに
細やかに女性の心の動きをユーモラスにすくい上げていく。共感は時代を超えるんだなぁ。
あと、大仏次郎の「猫のいる日々」も好き。これはエッセイだけど。
猫のいる日常が愛情こまやかな筆致で描かれている。心がゆっくりとほどけていく。
一つ、悲しいのは短編は読み終わるのが早いということ。
なので平日の夜を心地よく眠るためにも、本屋さんで好みの短編集を探して徘徊する週末が続いている。